Oh! 365 blog

主に SPO や Teams に関する情報を発信しています。

【SPO】SharePoint の開発コミュニティ (PnP) & ツールの紹介

今日は SharePoint の 開発者コミュニティ (PnP) とコミュニティで紹介された個人的に役立ちそうなツールを紹介します。

コミュニティについて

SharePoint には、開発者向けのコミュニティ (SharePoint Pattern & Practice) 通称、SharePoint PnP があります。
SharePoint 管理シェルで扱えるテナント管理者向けのコマンドよりユーザーに扱いやすくしたコマンドの開発/公開や情報公開を行っています。

docs.microsoft.com

日本のサポート部門のフォーラム投稿にも位置づけが記載されていますね。
https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/f19d79d3-c6e4-4914-9a8b-580c5efdbf9e/sharepoint-pnp?forum=sharepointsupportteamja


この PnP ですが、Microsoft が主導するオープンソース コミュニティであり、コミュニティメンバーには Microsoft の Dev も含まれています。
PnP コマンドレットなどは、既に広く浸透しており、多くの方が扱ったことがあると思いますが、開発に役立つ Tips やデモ動画が YouTube に公開されているのをご存じでしょうか?

上述の公開記事ページにもリンクがあるのですが、下記チャンネルです。

www.youtube.com

※ 現在 1 万人程度の方がチャンネル登録しているようです。

この YouTube チャンネルでは、数人のメンバーが会話形式で情報を紹介し合うのですが、Microsoft 公式の記事のみならず、海外の MVP の方のブログ記事も多く扱われています。
SharePoint Conference などのイベント直後は、ロードマップやアナウンス内容をピックアップしたりと、旬な情報を得るのにもおススメです。
個人的には以下のような点をメリットと感じており、ランチタイムや通勤時間に流し見しています。

  • 開発のための機能や生産性向上のためのツールが集約されている
  • 海外の MVP の記事の紹介や Twitter などを知れる (新たな情報のチャネルが広がる)
  • 開発者向けの新しいトピックが収集できる

どんな内容を扱っているかに興味があれば実際に見ていただきたいのですが、最近見た動画で、個人的に使えそうだなと思ったツールを紹介して終わります。
元動画は下記回の動画です。

SharePoint Dev Weekly - Episode 40 - 21st of May 2019 - YouTube

ツールの紹介

SharePoint のプロパティを構造ツリーで表示するツール (SharePoint Client Browser)

github.com

こんなツールです。

  • 海外の MVP が作成
  • テナント、サイト コレクション、サイト、リスト、アイテムをツリー構造で表示可能
  • 各スコープのプロパティや内部名を表示可能
  • SharePoint 管理シェルから確認できない、サイトやリストのスコープでプロパティが参照可能
  • SharePoint Online / オンプレミス (2010 ~ 2019) に対応

テナントレベルやサイトコレクション スコープのプロパティは、SharePoint 管理シェルのコマンドから簡単に取得可能です。
しかしながら、管理シェルで扱えるコマンドはサブサイトやリスト、アイテムレベルのプロパティは参照できず、REST API や CSOM、PnP コマンドレットを使用する必要があります。

この SharePoint Client Browser は、下記のように、SharePoint のオブジェクトモデルのままツリー表示してくれます。

f:id:keisuke-blog:20190616224939p:plain
サイトテンプレートのプロパティを参照

f:id:keisuke-blog:20190616225058p:plain
アイテムのプロパティも参照可能

テナントやサイト コレクション、サイト、リストレベルの設定値の確認や、内部名などを確認したい場合は使えそうです。
開発用のテナントを使用した検証などにも効果を発揮しそうです。

インストール方法や使い方は GitHub のページに記載がありますが、ほとんど見なくてもよいくらい直感的です。
プロパティによっては MSDN の記事もアプリ内に表示され、かなりいいです。

※ インストールは不要ですが、不明な発行元と表記されるため、もしかしたら会社のポリシーによってはブロックされるかもしれません。

SharePoint REST API で使えるメソッドを検索する Web ツール (SharePoint REST API Metadata Explorer)

s-kainet.github.io


SharePointAPI は、製品の構造と API の構造が対応づくように開発されているオブジェクトモデルです。
そのため、オブジェクトやメソッドの名前が容易に想像でき、慣れている方であればわざわざ検索する必要もないかもしれませんが、REST API をあまり使わない方には重宝するかもしれません。
Web サービスであり、ファイルのダウンロードなどは不要です。
操作も簡単なので、実際に使ってみてください。

なお、常に最新の API 情報を提供するために、Azure Function を利用して 1 日/回 SharePoint REST APIスキーマを /_api/$metadata から取得し、差分があれば更新するというようにしているようです。
いいやり方ですね。

おわりに

昨今の Office 365 はマイクロサービス化が加速し、SharePoint を取り巻く環境も大きく変化しています。
Office 365 ファミリーの Microsoft Flow、PowerApps、Forms に Stream や PowerBI、Microsoft Search など、複数の機能を提供するサービスを組み合わせた無数の使い方があります。
世界中に利用者がいる大規模な Office 365 のサービスを駆使して、次はどんなことができるだろうと考えるのは楽しいですよね。
使い方に困ったときはユーザーコミュニティもありますし、多くの方々がブログを書いていたりと、同じサービスを利用するみんなのために、一人ひとりが何かで貢献しようとする雰囲気はとても好きです。
自分も継続的に発信していこうと思います。

今回の投稿は以上です。

Have a nice O365 life!